☆いたずらってしあわせなこと☆「いたずらばかりして、、もう、毎日大変よ、、」という、言葉を耳にした。 ちょっと懐かしく思いだしたことがある。 この言葉は、数年前、わたしにとっては、とても、羨ましい言葉だった。 いたずらなんて、夢のようなことだった。 その頃、ももかはまったく、手が使えず、おもちゃを握らせても落とした。 手を広げることも 上にあげることもできなかった。 おもちゃのがらがら、ひとつでも、これなら持てるかな、、なんて、 色んなおもちゃやさんを見てまわった。 握りやすいもの。色がはっきりしているもの。 かわいい音のするもの。 そして、すこしでも、手を使ってくれたら、、、そんなことばかり考えていた。 おもちゃもただみるだけだった。 くるくるまわる、オルゴールのサークル メリーをただ見つめていた。 公園に行くと、成長の差ははっきりと解った。 まわりの子どもたちは、目が放せないくらい活発に動きまわっていた。 公園のお砂場でお城を作っている子どもたちや、ぱしゃぱしゃと噴水で 水遊びする子どもたちの姿はとても、まぶしかった。 いたずらしてくれるなんて、夢のようなこと、、、そう、真剣に思っていた。 <はじめて、いたずらを、した日> まるで、ひまわりの観察をするように、 ゆっくり、ゆっくり成長するももかを、ずっとそばで見守ってきた。 それは、それは、気が遠くなるほどゆっくりの毎日だった。 早期の療育のおかげだろう。 少しづつ、、本当にすこしづつ 手も使えるようになった。 たくさんの方々に支えられ 親子で小さな一歩を積み重ねてきた。 そんなある日のこと 突然 みどり色のマジックでおもいっきり、 じゅうたんに絵書いた、ももか。 わたしは 驚きと感謝で涙がとまらなかった、、 いたずらの度にあの時の気持ちを思いだす。 そのとき 「ももか!」と叱りながら、 こころの中で、微笑んでいる自分がいた。 こころから叱れない自分がいた。 いたずらって、とっても、しあわせなこと とっても。 とっても、、 ジャンル別一覧
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